#もの書き外典 2016-09-20
00:05:00
<Kannna> 哲学に関連するあれこれを考えながらネットもみてたら、「万人に普遍妥当する真理を探究する思考が哲学」といった古代哲学~近代哲学的な哲学イメージが、今の日本でも生きてるらしい証拠を見かけて、軽く驚いた。
00:05:03
<Kannna> そんな時代がかった哲学のイメージが、21世紀の日本でまだ先入観的に生きてるのは何故かは、興味深いテーマだと思う。ともあれ、「万人に普遍妥当する真理」はあり得ない(言表できない)、との納得=諦念は、近代哲学と現代思想(諸思想)とを別ける目印とみなしても構わないくらいのものだ。
00:05:24
<Kannna> もちろん、「万人に普遍妥当する真理はあり得ない(言表できない)」との納得=諦念は、数世紀に渡る思想の営みを経て、段階的に定着してきたもの。だから、一口にここで変わったみたいには言えないのだけど……。
00:05:27
<Kannna> [[Q&A]歴史上最も真理に近づいた哲学者は誰ですか?]>https://www.philosophyguides.org/qanda/who-was-closest-to-truth/
00:05:28
(Toybox) FetchTitle: [Q&A]歴史上最も真理に近づいた哲学者は誰ですか? | Philosophy Guides
00:05:58
<Kannna> Marcyさんに紹介してもらったサイトをあちこち見てる時に、こんな記事もみつけた(↑)。このサイト主さんが、どんな思想的立場から書いてられるのかは、今、あちこち読んでみてる途中だけど、アタシより、ずっと哲学思想に詳しく、深く理解してられる、それはわかる。
00:09:24
<Kannna> 「歴史上最も真理に近づいた哲学者は誰ですか?」に書かれてる「『真理なるものは存在しない』が共通の見解に」などは、アタシにも理解できるし。まったく異存も異論もない。
00:09:26
<Kannna> ふと、思ったのだけど、「哲学全般の素養」ってのが要望されるのも、「万人に普遍妥当する真理を探究する思考が哲学」てイメージがベースにあってのものなのかな??
00:09:45
<Kannna> 仮に、そうだとしたら、「万人に普遍妥当する真理はあり得ない(言表できない)」との哲学的検証の経緯についてが、今、現在、必要度の高い「哲学の素養」に近い内容になるのかもしれない?
00:09:47
<Kannna> うーん……、どうなんだろ??
00:09:56
<Kannna> .k 哲学
00:09:56
(Toybox) キーワード一覧の http://cre.jp/search/?sw=%E5%93%B2%E5%AD%A6 をどうぞ♪
00:13:00
<Kannna> ちなみに、究極真理の考察と真理に基づく世界観構築とを放棄した哲学思想は、分岐しながら、それぞれの方法で、「人々の間で了解可能な認識についての思考」に変わっている。
00:13:04
<Kannna> [[Q&A]歴史上最も真理に近づいた哲学者は誰ですか?]にもある、フッサール思想とその継承展開が、一つの太い流れ。
00:13:33
<Kannna> もう1つ、現在でも盛んな英米系の分析哲学には、「人々が持つ世界像が様々」かどうかは直接確認できないとの前提から、外形的に観察できる言表とふるまいを分析しよう、って発想もある。
00:13:35
<Kannna> こっちのアプローチでも、結局は、世界像は言表やふるまいの文化-習慣的なパターンごとに様々とみなされてるけどネ。
00:13:44
<Kannna> (分析哲学の動向には、アタシは詳しくない。日常言語学派って系統の思想について、一時、フランス現代思想系の言説分析や、ソシュール思想と突き合わせ、考える手がかりを探してた時期もあったけど。その後、盛んになったアメリカ系分析哲学にはピンとこない感じがあって、興味が遠のいてる)
00:16:38
<Kannna> [注:世界像]ウィキペディア(ja)をみると、2016年9月現在、概略、「世界観」が主観的である一方、「世界像」は客観的との記述があった。あるいは、現代の日常的な用法と、哲学分野での歴史的な蓄積を踏まえた用法との捻じれか、ショートカットかとも思ったけど。どうも、何か特殊な哲学的立場から書かれてる
00:16:38
<Kannna> 気配……。
00:16:41
<Kannna> [注:世界像]哲学用語でなくても「認知された世界像」とか、聞くと思う。あるいは、「イヌが感知する世界像では、視覚情報は重要ではない」とか。「世界像」を、客観的な用法に限定する記述は、何かの偏りだと思える。
00:17:23
<Kannna> [注:世界像]現象学派思想の用語系では、「世界像」は、身体性によってフィルタリングされた感覚記憶が、個人の個人の経験に伴って構成される像だ。日常語で言う「主観的」とはニュアンスが異なるけれど、人それぞれの像だとは考えられている
00:17:25
<Kannna> [注:世界像]もちろん、「客観的な世界像」って言い方も成り立つ。「様々な世界像の間で、人々にとっての一般的な妥当性を検証可能なレイヤーとなる像」が、客観的な世界像にあたる。ウィキペディアjaの[世界像]の項にある「地図」の例がそれ。
00:19:58
! syo (Quit: Leaving...)
00:29:11
! ash_ (Quit: 無問題)
00:34:12
koi-chan -> koi-chan[away]
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<Kannna> うん
00:38:32
<Kannna> [コトバンク]にある「世界像」のページがいいかな
00:38:42
(Toybox) FetchTitle: 世界像(せかいぞう)とは - コトバンク
00:39:39
<Kannna> 「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典」からの「世界像」が一般的な説明だと思える・
00:40:54
<Kannna> ウィキペディア(ja)の「世界像」は、[コトバンク]にある「日本大百科全書(ニッポニカ)」の「世界像」に近い。
00:41:45
<Kannna> いや、詳しく言えば、「日本大百科全書(ニッポニカ)」の前半が、近い。
00:43:02
! LizardMen (Quit: 「美味である」「…こ、ココア味?」「ココア味」)
00:43:03
<Kannna> 「ハイデッガーは『世界像の時代』という論文において~」以降の記述と、前半部の記述との繋がりが理解できない。
00:43:15
<Kannna> ここで、なんでハイデッガーが出てくるのか??
02:02:46
! yamano (Quit: Leaving...)
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! Pikoyan (Quit: See you...)
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<mihiro> ニュース映像で宮崎の延岡が水浸しに。OTEチンところは大丈夫かのう
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! Prof_M_ (Ping timeout: 265 seconds)
21:02:06
(Toybox) FetchTitle: !! HTTP 404 Not Found
21:02:38
<Kannna> 【世界像】ウィキペディア(ja)の[世界像]の項の記述は、何か特定の哲学思想の立場からのみ書かれた、事典記述としては偏ったものではないか、との疑念を抱いた。
21:02:40
<Kannna> ([世界像]@ウィキペディア(ja)>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%83%8F
21:02:41
(Toybox) FetchTitle: 世界像 - Wikipedia
21:03:04
<Kannna> この件のみの、とりあえずの結論としては、「現在の日本語では、『世界像』の語は、『世界を客観的、知的にとらえた際の全体的な姿』という意味のみに、限定的に使われているわけではない」。
21:03:06
<Kannna> 試みに、amazomの本カテゴリーで[世界像]をキーワードにして検索をかけてみた。
21:03:24
<Kannna> 検索結果を恣意性も交えてピックアップすると、次のような書名も検索にかかった:
21:03:26
<Kannna> 『封建的世界像から市民的世界像へ』(1965)、『エリザベス朝の世界像』(1992)、『アジアの歴史―東西交渉からみた前近代の世界像』(1992)、『エロスの世界像』(1997)、『ドナルド・ダックの世界像―ディズニーにみるアメリカの夢』(1999)、『テレビニュースの世界像―外国関連報道が構築するリアリティ』(2007)、
21:03:27
<Kannna> 『古代文学の世界像』(2013)、『量子的世界像 101の新知識』(2014)、『輪切りで見える!パノラマ世界史2 さまざまな世界像』(2015)、……などなど。
21:03:36
! yamano (Ping timeout: 245 seconds)
21:03:51
<Kannna> 例えば、「ドナルド・ダックの世界像」とか「古代文学の世界像」とかが、「世界を客観的、知的にとらえた際の全体的な姿」だろうか、そうではあるまい。
21:04:47
<Kannna> 「世界観というな、世界設定と言え」に、ちょっとだけ似た感じ。上辺だけ似てる感じで、ほんとうは違うけど(後述)。
21:04:49
<Kannna> ともあれ、「客観的な世界像」という言い方も充分成り立つ。けれど、客観的な像のみに限定していくのは、特定の立場での用法って事でしかない。
21:05:01
<Kannna> ウィキペディアのような事典の記述では、どんな立場での用法かが併記された方が好ましいはずだけど。関連する問題は、結構根が深い気配だ。
21:09:16
<Kannna> [コトバンク]で自動生成される「世界像」のページ( https://kotobank.jp/word/%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%83%8F-86700 )では、下の方に、「日本大百科全書(ニッポニカ)での解説」が表示される。
21:09:17
(Toybox) FetchTitle: 世界像(せかいぞう)とは - コトバンク
21:09:18
<Kannna> この解説では、「世界像」と「世界観」の違いが、かえってわからなくなる。
21:10:27
<Kannna> 「ハイデッガーは『世界像の時代』という論文において~」以降のセクションが、いかにもとってつけたような唐突感で、論旨のつながりがわからない。
21:10:29
<Kannna> こちらの件については、NETでいくつかの記事を読んでみて、日本語での「世界像」の“語源”に関わる事情がちょっとだけわかった。
21:10:51
<Kannna> 例えば、「『世界像の時代』マルティン・ハイデガー」( http://artscape.jp/artword/index.php/%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%83%8F%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%80%8D%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%AC%E3%83%BC )。
21:10:52
(Toybox) FetchTitle: 「世界像の時代」マルティン・ハイデガー | 現代美術用語辞典ver.2.0
21:10:54
<Kannna> この記事(↑)を踏まえると、「日本大百科全書(ニッポニカ)での解説」の後半に、感じられる論旨のショートカットが、少しわかってくる。
21:11:39
<Kannna> (例えば、「〔前略〕技術とメディアによって世界全体が表象として主観主義の支配の対象となり、全体性において主観は客観に没入することになる。このように主観と客観が没入的に一致した全体主義的世界では、すべては統合された表象へと一元化することになる。」とのくだり)
21:14:03
<Kannna> これだけの簡単なサーベイでも、次のようなことは言っていい。
21:14:24
<Kannna> i)日本語の「世界像」は、ドイツの哲学者ハイデガーが1950年までに公表した論文で用いた“Weltbild”の日本語訳が始まりだったようだ。
21:14:26
<Kannna> ii)しかし、ハイデガーが使った用法での「世界像」も、「世界を客観的、知的にとらえた際の全体的な姿」という意味ではない。
21:14:46
<Kannna> x)補足の意図で記すと、ハイデガーの後期思想では、「中世には被造物とイメージされ」「近代になって機械論的にイメージされ」た世界が、メディアの発達によって「像(表象)としてのみイメージされるようになりつつある」動向を、批判的に問題提起する際のキーワードとして「世界像(Weltbild)」が用いられたよ
21:14:46
<Kannna> うだ。
21:15:09
<Kannna> XX)暫定的な予想で記すと、ハイデガー用法での「世界像」は、「表象(イメージ)でしかない像が、客観的な世界の実像であるかに取り違えられる動向を問題視する」際のキーワドだったようだ。
21:15:56
<Kannna> あるいは、ウィキペディア(ja)での「世界像」の記述は、ハイデガーが使い始めた“Weltbild”が、ハイデガー思想ともさらに別の思想的立場から再解釈され、転用された用法なのかもしれない。
21:15:57
<Kannna> どんな思想系統での用法かは、個人的には思い当たる候補もあるのだけど、今、そういうことまで調べ上げるだけの必要性を感じない。
21:16:18
<Kannna> amazon検索の結果だけでも、「世界を客観的、知的にとらえた際の全体的な姿」意外の用法でも、「世界像」が使われ、意味が通用している状況の例証は、充分と思えるからだ。
21:16:19
<Kannna> ウィキペディア(ja)の[世界像]の項の記述は、間違いでもないのだろうけれど、偏った説明ではある。偏った説明のみをしている事よりも、どういう立場での用法か明記されていない事の方が、事典の記述としては問題だろう。
21:17:32
<Kannna> とりあえず、簡単なサーベイで探れた「世界像」の解説としては、[コトバンク]で表示される、「ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説」が、比較的一般的なものかと思える。
21:17:33
<Kannna> ただし、「本文は出典元の記述の一部を掲載しています。」な点に要注意、だけど。
21:17:50
<Kannna> [世界像]@ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典>自己をその一要素として含めた全体的世界に,さまざまな方法によって描写的秩序をもたらすために,人間のつくりあげた概念および諸関係の枠組みのことをいう。
21:17:51
<Kannna> >したがって事物の空間的配置の認識,時間的変化の認識,事物の因果の認識などを伴った観念の所産であり,その内容には事物の性,方位,天地,上下,季節,動植物,色,生活様式,天文自然,人間の地位,行為,性格,生活資材などその位置づけと意味づけが含まれている。
21:18:25
<Kannna> ブリタニカからの解説(部分??)は、例えば「古代神話の宇宙像(世界像)」の説明としてフィット感が高い。「ギリシア神話では、大地は円盤状で、オケアノスの河に縁どられ、天空は、半球状の天蓋のようにイメージされてた」とかそういう類の「世界像」だ。
21:18:52
! seiryuu (Ping timeout: 256 seconds)
21:19:10
+ seiryuu (seiryuu!seiryuu@node-jye.pool-125-24.dynamic.totbb.net) to #もの書き外典
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+ akiraani_ (akiraani_!akiraani@KD036012071122.au-net.ne.jp) to #もの書き外典
21:25:06
! akiraani (Ping timeout: 256 seconds)
21:42:43
+ ash_ (ash_!ash@61-27-134-148.rev.home.ne.jp) to #もの書き外典
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! H_Aoi (Quit: Leaving...)
22:26:22
+ ponzz_ (ponzz_!ponzz@p928225-ipngn2003souka.saitama.ocn.ne.jp) to #もの書き外典
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+ Prof_M_ (Prof_M_!moriarty@i222-150-220-224.s02.a004.ap.plala.or.jp) to #もの書き外典
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! ponzz (Ping timeout: 245 seconds)
22:29:01
! Prof_M (Ping timeout: 245 seconds)
22:29:03
! pg (Ping timeout: 265 seconds)
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+ Take-D (Take-D!take-d@SODfb-08p3-234.ppp11.odn.ad.jp) to #もの書き外典
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! Prof_M_ (Read error: Connection reset by peer)
22:48:38
! meltdown (Quit: 皆様に「砂漠の風」のあらんことを)
22:49:41
+ Prof_M (Prof_M!moriarty@i222-150-220-224.s02.a004.ap.plala.or.jp) to #もの書き外典
22:56:54
! seiryuu (Ping timeout: 258 seconds)
23:28:11
koi-chan -> koi-chan[away]
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! cos0 (Quit: ドロッセルマイヤー『お話の好きな子ども、よっといで……』)
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+ cos0 (cos0!cos0@p4175-ipngn100202okayamaima.okayama.ocn.ne.jp) to #もの書き外典