00:01:27 <Kannna> 【これから哲学書を読んでいこうか、どうしようか、考えてる人向けのお勧め本】
00:01:29 <Kannna> 橋爪大三郎『はじめての言語ゲーム』講談社現代新書(2009年)を、これから哲学書を読んでいこうか、どうしようか考えてる人向けの、お勧め本として紹介。
00:02:39 <Kannna> 橋爪氏は、英米系分析哲学の根っこにある哲学上のアイディア「言語ゲーム」の考え方を、社会学に応用している社会学者。
00:02:41 <Kannna> 『はじめての言語ゲーム』は、そんな著者が、「『言語ゲーム』とは何か」「『言語ゲーム』の何が重要か」「『言語ゲーム』の応用で社会学に何が出来るか」を書いた本だ。
00:02:59 <Kannna> 「言語ゲーム」というのは、ヴィトゲンシュタインの後期思想の基本と目されてる概念。経済学起源のゲーム理論とは別系統の思想だ。もしかしたら、ジョン・サールが示した「中国語の部屋」のアイディアソースにあたるものかも(?)。
00:03:01 <Kannna> 11章構成の『はじめての言語ゲーム』では、第6章が「言語ゲーム」。「言語ゲーム」に焦点を絞った本だけど、ヴィトゲンシュタインの「人と思想」タイプの紹介書としても読める。「人と思想」パートの紙数比率は多めだし、その割に読みやすい。
00:04:20 <Kannna> よくある思想家紹介本と違うのは、社会学者である著者が、「言語ゲーム」を自分の研究に応用している事例紹介にもなってる点だ。「哲学思想を自分なりにかみ砕きながら、自分の問題に応用する」思考の事例提示としても、かなりいい。
00:04:21 <Kannna> この、「哲学思想を自分の問題に応用する」事例紹介になってる点まで含めて、「これから哲学書を読んでいこうかどうしようか」考えてる人に、『はじめての言語ゲーム』をお勧めする。
00:04:55 <Kannna> 橋爪本も、先に紹介した真木悠介(見田宗介)氏の著作同様、日本人が日本語で書いた現代思想系の本。つまり、翻訳の問題や、マインドセットの問題(古代哲学や近代哲学を読むときの問題)は無い。これもお勧めするポイント。
00:05:11 <Kannna> (マインドセットの問題= http://cre.jp/blog/2016/09/01/write-ex220160901.html
00:05:17 (Toybox) FetchTitle: (タイトルなし)
00:05:18 (Toybox) FetchTitle: (タイトルなし)
00:05:20 <Kannna> .a はじめての言語ゲーム
00:20:49 + aba[hp] (aba[hp]!aba@softbank126045142098.bbtec.net) to #もの書き外典
00:22:40 ! aba[hp]0 (Ping timeout: 252 seconds)
00:22:51 <Kannna> 『はじめての言語ゲーム』の読み易さは、お勧めする大きな理由になってる。
00:22:54 <Kannna> ただし、読み易いからと言って、読み飛ばしていけば誤解も招くでしょう。そこは、注意深く読んでいくしかない。例えば、ヴィトゲンシュタインの人と思想の解説パートは、かなり大胆な解釈が説かれている。
00:23:08 <Kannna> 『はじめての言語ゲーム』を読むとしたら、
00:23:10 <Kannna> まず、読み始める前に、ウィキペディア(ja)にある[言語ゲーム]の項( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0 )を読んでおこう。短いし(2016年9月現在)。
00:23:13 (Toybox) FetchTitle: 言語ゲーム - Wikipedia
00:23:28 <Kannna> ウィキペディア記事の説明だけでは、きっと、わかったようなわからないような、狐に騙されたような気分になるでしょう。その疑念を覚えておいて、『はじめての言語ゲーム』を読んでいくといい。
00:23:30 <Kannna> ウィキペディアの記述は、「言語ゲーム」のコンセプトを予め掴んでる人が読めば、うんそうだよね、って思える説明にはなってる。
00:23:49 <Kannna> けれど、ヴィトゲンシュタイン思想で、なぜ「言語ゲーム」が重視されるかの事情は、示唆的にしか書かれてない。だから『はじめての言語ゲーム』を読むって事で行くといい。
00:23:51 <Kannna> 本を読んでいって、もし、迷ったり、ダレたりしたら、ウィキペディア記事を最初に読んだ時の疑念を思い出すといい。
00:24:03 + aba[AWAY0 (aba[AWAY0!aba@softbank126045142098.bbtec.net) to #もの書き外典
00:24:10 <Kannna> 『はじめての言語ゲーム』を読み終えて、充分な納得を得たら、「『言語ゲーム』がヴィトゲンシュタイン後期思想で重視されてる理由」を、今のウィキペディア記事の文字数で説得的に説くのは無理だって思えるはず。
00:24:12 <Kannna> (ちなみに、ウィキペディアでの表記は「ウィトゲンシュタイン」。「ヴィトゲンシュタイン」は、紹介してる本での表記。ここでは一応、橋爪本の方に合わせてる)
00:24:20 <Kannna> .a ウィトゲンシュタイン
00:25:14 + aba[hp]0 (aba[hp]0!aba@softbank126045142098.bbtec.net) to #もの書き外典
00:26:46 ! aba[AWAY] (Ping timeout: 256 seconds)
00:27:04 ! aba[hp] (Ping timeout: 252 seconds)
00:27:59 <Kannna> さて、『はじめての言語ゲーム』の前半、「ヴィトゲンシュタインの人と思想」的なパートは(ここが面白い!!)、あくまで著者の見解だし、大胆。(言語ゲームの発想を主軸に定めてる紹介ってことを、忘れずに)
00:28:07 aba[AWAY0 -> aba[AWAY]
00:28:19 <Kannna> ちなみに、本の第2章「数学の基礎」には、古典哲学では重要な部門だった論理学が、数学基礎論との連動で、現代論理学として分岐した経緯が、手短だけど要領良く整理されてる。この部分は、充分ニュートラルな整理になってると思える。
00:28:21 aba[hp]0 -> aba[hp]
00:28:22 <Kannna> (なぜ、アリストテレス以降の古典的な論理学が、20世紀に行き詰ってたのかは書かれてないけど、それは別の本を数冊読むしかない)
00:29:21 <Kannna> 論理学系統の変遷だけで、古典的な欧米哲学の解体経緯が一望できるわけでもない。けれど、重要な分岐の1つなので、押さえていけば、もし将来、哲学系の本を読んでいく事になったら、いつか役立つ事でしょう。
00:29:23 <Kannna> 『はじめての言語ゲーム』の後半に書かれてるのは「言語ゲームの社会学への応用とそのサンプル」。まず、「社会学への応用」の考え方の説明は、概略になってる。
00:29:33 <Kannna> 橋爪本には、『言語ゲームと社会理論―ヴィトゲンシュタイン ハート・ルーマン』(1985)があって、もし「社会学への応用」パートで疑問や不審を覚えたら、後からこちらも読むといい。
00:29:44 <Kannna> そして「社会学に応用したサンプル」。個人的にはこのパートが、一番クセ者と思う。あくまで「こんな感じの分析もできる」ってサンプル紹介として読んでいくのがお勧め。
00:31:21 <Kannna> もっとちゃんとした分析例は、橋爪本の『仏教の言説戦略』(1986)にある。こちらは、2013年に文庫版も出ているようだ。
00:31:23 <Kannna> 『仏教の言説戦略』では、「大乗仏教成立期の言語ゲーム(なモデリング)」が、ことに良い。考古学的史料が多くなく、文献史料も立場的に偏った物ばかりが伝わってる歴史社会についての、比較的限定された関係のモデリングで、仮説として有効と思える。
00:31:33 <Kannna> 『はじめての言語ゲーム』終盤にも「覚りの言語ゲーム」と題された章(第9章)があるけれど、ここの内容は「仏教の言語戦略」の短縮版でしょう。「大乗仏教成立期の言語ゲーム」も、『仏教の言説戦略』で読んだ方が丁寧で、説得力が濃い。
00:31:57 <Kannna> 一方で、『はじめての言語ゲーム』終盤の、言語ゲーム応用サンプルは、橋爪流社会分析のサンプル提示って機能と別に、同書の内で「人と思想」パートに書かれているヴィトゲンシュタイン解釈の傍証(ユダヤ教、キリスト教関係の言及について)になってたり、
00:31:58 <Kannna> 「『言語ゲーム』とは何か」「『言語ゲーム』の何が重要か」などの例示になってたりもする。
00:32:10 <Kannna> 多分、『はじめての言語ゲーム』が読み易いのに面白い秘密は、こうした一書内での照応関係にもあるのでしょう。
00:32:37 <Kannna> この類の面白さは、文章の上辺の意味を、巻頭から巻末までただ追ってくだけでは、味わえないものだ。
00:32:45 <Kannna> .k 哲学
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00:35:41 ! syo (Quit: Leaving...)
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00:48:55 ! mikeyama (Quit: しじみじる!)
00:50:14 <Kannna> 【補足】著者の事も書いておきたい。1948年生まれの橋爪大三郎氏は、日本人としては珍しいような“哲学脳”の持ち主と思える。
00:50:15 <Kannna> ただ、この件は『はじめての言語ゲーム』では意外なほど目立たなくなってると思うけど。その分、読み易いので仕方ない。
00:50:36 <Kannna> 橋爪氏の、社会学者としての立場は、社会学=グランドセオリー派の立場。その上で、「言語一元論のような考え方〔の社会学〕で、どこまで行けるかやってみよう」と考えた、との本人談話もある。
00:50:38 <Kannna> (本人談話:「私の社会学と吉本隆明」,橋爪『永遠の吉本隆明』(2003))
00:51:02 <Kannna> この「グランドセオリー派」と言うのは、社会学を二分大別し、「法律学、政治学、経済学など先行学問の隙間を埋めるニッチ派」と、「社会関係全般を扱おうとするグランドセオリー派」とに別ける観方での一方(あくまで別け方の1つだけど)。
00:51:04 <Kannna> 橋爪流の「言語一元論」は、言語化しきれない対象として、個々人個別の身体性は認めている。無視はしないけど、性愛についての言動や、権力についての言動を媒介にして考察に含めていく方法。そんな方法論での「どこまで行けるか」になってはいる。
00:51:23 <Kannna> ある思考原則を立て、原則に基づいた方法で「考察できるところまで思考を言語化」していくってのは、相当に“哲学脳”な思考スタイルだ。
00:51:25 <Kannna> アタシも含めて、たいていの人は、いくつかの思考原則を、状況や課題に合わせて、使いまわしたり、折衷したり、取捨選択したりしてく事が多いだろう。そうでもしないと、実生活はシンドイ事もあるからネ。
00:51:51 <Kannna> 社会学って限定された分野とは言え「言語一元論のような考え方で、どこまで行けるか、グランドセオリーでやってみる」ってスタイルは、日本人には珍しいタイプと思える。
00:51:53 <Kannna> (もし、橋爪流社会学について興味が湧いたら、橋爪大三郎『言語派社会学の原理』(2000)を、読んでみてもいいと思う)
00:52:21 <Kannna> 同時に、橋爪社会学は、その方法から、必然的に、外形的、形式的な分析や論考が主になってる。
00:52:23 <Kannna> 橋爪社会学の思想は、別系統の哲学的な思想(実存思想系統や、現象学派、他)とは棲み分け分業したり、ちょくちょくバッティングしたり、相容れなかったり、そういう性質のものになっている。
00:52:39 <Kannna> とは言え、既に紹介した、真木悠介著の、『時間の比較社会学』(1998年)、『自我の起原―愛とエゴイズムの動物社会学』(2001年)と併せて、「これから哲学書を読んで行こうかどうしようか、考えてる人」は、読んでみていい本だ。読み易いし、現代思想だし。
00:53:01 <Kannna> 真木思想には、多分、実存系思想の発想も初発時にあったと思うんだけど、展開には現象学派の思考手法が観られる。(実存の発想と、現象学系の思考は、比較的、相性がいい)
00:53:02 <Kannna> 真木本と橋爪本とを併読しておくと、もし、将来、哲学系の本を読んでいくって決めたとき、分岐してしまってる現在の哲学系諸思想の相関を展望していくために、有益な視点も得られるはず。
00:53:17 <Kannna> .a 橋爪大三郎
00:53:19 <Kannna> .a 真木悠介
00:53:27 <Kannna> .a 見田宗介
01:08:32 ! LizardMen (Quit: このわたくしが 負 けるなんて、ありえませんわ!)
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20:24:46 <Kannna> CS局の「ファミリー劇場」で、TVドラマ『あまちゃん』のリピートが、2サイクルめに入った♪
20:24:59 <Kannna> ご承知の方も多いはずだけど『あまちゃん』は、NHKの「連続テレビ小説」枠で、2013年度上期にオンエアされたドラマ。
20:26:27 <Kannna> アタシは、「連続テレビ小説」はほとんど観ないのだけど、『あまちゃん』オンエアの時は、ツイッターでフォローしてる人たちの間で、あまりに盛り上がってたので、途中から観た。
20:27:28 <Kannna> 途中から観て、色々わからないとこもあったんだけど。これは面白いね、と。ちなみに、脚本は宮藤官九郎。
20:28:43 <Kannna> TVドラマ版「I.W.G.P.」や、『木更津キャッツアイ』の脚本も書いた宮藤さん。
20:28:51 + Take-D (Take-D!take-d@SODfb-15p4-201.ppp11.odn.ad.jp) to #もの書き外典
20:30:03 <Kannna> で、今年に入って、ファミリー劇場でリピートが始まって、観てたんだけど。うっかり10回分くらい観逃がしちゃった。
20:31:10 <Kannna> 最初のリピート放送がいったん終了して、2サイクル目のリピートがはじまったんで、今度こそ、観逃がし回を出さないように、観るぞ、と♪
20:31:34 <Kannna> .k あまちゃん
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20:35:54 + Pikoyan (Pikoyan!UserID@p553131-ipngn6201funabasi.chiba.ocn.ne.jp) to #もの書き外典
20:36:10 <Kannna> .k 宮藤官九郎
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20:46:48 + seiryuu (seiryuu!seiryuu@node-nr4.pool-125-24.dynamic.totbb.net) to #もの書き外典
20:55:47 <Kannna> NHKの「連続テレビ小説」は、アタシも、昔会社勤めしてた頃は、時計代わりに流しっぱなしにしてた。とても「観てた」と言える視聴ではなかったけど、一般的な視聴者の内では珍しくない視聴スタイルかと思う。
20:55:55 <Kannna> 会社勤めを止めてからは、時計代わりに流す事もしてない。ただ、実家に戻ると父母は、一応かけてる。もう毎日の基本ルーチンに組み込まれてる感じで、朝の放送も、昼の放送も、同じエピソードなのに両方流してる。
20:56:32 <Kannna> で、まぁ、実家にいるときだけ、断片的に見ての偏見だと。面白いんだろうけど、単調だなぁ、て感想。
20:57:06 <Kannna> 物語的に単調な気がするし、どうも“物語の強制力”が強い気もする。
20:58:20 + aba[hp]0 (aba[hp]0!aba@softbank126045142098.bbtec.net) to #もの書き外典
20:58:44 ! aba[hp]0 (Remote host closed the connection)
20:58:52 <Kannna> スーパー戦隊だって、仮面ライダーだって、“物語の強制力”はあるのだけど、ドラマ展開途中の波乱が、どれだけ強制力を振り切るような力同感をこちらに感じさせるか、そういうのは、面白みの一種ではある。
20:59:24 + aba[AWAY0 (aba[AWAY0!aba@softbank126045142098.bbtec.net) to #もの書き外典
21:00:10 ! aba[hp] (Ping timeout: 252 seconds)
21:00:17 <Kannna> けど、そうした力動感は、例えば、「連続テレビ小説」の今やってる奴や、1つ前にやってた奴には期待できそうにない。ちゃんと観てないで言う偏見だけどネ。
21:01:01 <Kannna> ところで、『あまちゃん』の面白さは、物語が単調でない処にあると思う。
21:01:32 ! aba[AWAY] (Ping timeout: 256 seconds)
21:01:46 <Kannna> 主要人物に、主人公、主人公の母、主人公の祖母がいるのだけど、
21:02:32 aba[AWAY0 -> aba[AWAY]
21:02:52 <Kannna> 主人公と母の関係、母と祖母の関係、祖母と主人公の関係と、この3系統のプロットが、互いに影響しあいながら、それぞれの筋で展開してく。
21:03:20 + aba[hp] (aba[hp]!aba@softbank126045142098.bbtec.net) to #もの書き外典
21:05:36 <Kannna> 主人公の筋は、アイドル活動の筋だし。母の筋は、かつて挫折したアイドル活動の筋でもある。祖母の筋は……これは一言で要約すると、観光接客業としての海女さんの筋とでも言うか……色々取りこぼしも出るけど、とりあえずそんな感じ。
21:06:44 <Kannna> こうした筋の錯綜が、人間関係描写の膨らみに繋がっていって面白い♪
21:08:54 ! akiraani_ (Ping timeout: 256 seconds)
21:15:56 + Prof_M (Prof_M!moriarty@i222-150-220-89.s02.a004.ap.plala.or.jp) to #もの書き外典
21:17:44 ! Prof_M__ (Ping timeout: 258 seconds)
21:35:32 ! seiryuu (Ping timeout: 256 seconds)
21:37:07 + kairi (kairi!kairi@i60-35-165-137.s41.a030.ap.plala.or.jp) to #もの書き外典
21:37:49 + seiryuu (seiryuu!seiryuu@node-nr4.pool-125-24.dynamic.totbb.net) to #もの書き外典
21:48:59 + seiryuu_ (seiryuu_!seiryuu@node-nr4.pool-125-24.dynamic.totbb.net) to #もの書き外典
21:50:16 ! seiryuu (Ping timeout: 256 seconds)
21:53:11 ! shinkurou (Ping timeout: 245 seconds)
22:00:25 + akiraani (akiraani!akiraani@KD036012057169.au-net.ne.jp) to #もの書き外典
22:02:15 <asahiya_and> 群像的ですな
22:03:03 ash -> _15_Elza
22:03:46 <Kannna> そうですね……
22:04:28 <Kannna> 大河ドラマ風の群像劇とも、グランドホテル風の群像劇とも違うのですが……どういったらいいかな@考え中
22:06:12 <Kannna> ウィキペディアの記事なんかで、ある程度粗筋は説明されてるし、元オンエアは2013年だし、ある程度、書いてもいいかな。
22:09:15 + Prof_M_ (Prof_M_!moriarty@i222-150-220-89.s02.a004.ap.plala.or.jp) to #もの書き外典
22:09:25 <Kannna> ドラマの第1話は、2008年夏に、岩手県北部沿岸の架空の「北三陸市」に、母が主人公を連れて里帰りしてくるとこからスタートするんです。
22:10:30 <Kannna> この母は、24年前に家出した後、音信不通なまま東京で結婚して、主人公を産んだんだけど、不仲だった祖母(主人公にとっての)が危篤って知らせを、地元に残ってた元級友から受けて、戻ってくる。
22:10:47 ! Prof_M (Ping timeout: 265 seconds)
22:11:29 <Kannna> この、危篤って知らせは結局ウソなんですけど(笑)。主人公は、初めて出会う祖母にあっという間になついて、海女さんをやりたいって言いだす。
22:11:50 _15_Elza -> _17_Elza
22:12:10 <Kannna> この辺で、母が祖母に「娘に変な事教え込まないで」、娘には「あんたも、ママが嫌いな事ばっかり好きにならないで」と。
22:13:12 <Kannna> 母と祖母の関係は、確執から入る。主人公と母の関係は、依存から入って確執にむかってく。
22:13:17 + Prof_M (Prof_M!moriarty@i220-99-244-90.s02.a004.ap.plala.or.jp) to #もの書き外典
22:13:57 <Kannna> 主人公と祖母の関係は、憧れから入って、海女の先輩後輩関係みたいに展開してく。
22:14:15 <Kannna> ……こう書いちゃうと、これはこれでありそうな話に思えてくるんですけど。
22:14:28 ! Prof_M_ (Ping timeout: 258 seconds)
22:14:59 <Kannna> まぁ、そこに、主人公と親友になる少女との出会いとか。母と夫の離婚とか、あれこらもうまぁく絡んでく。
22:15:06 + Prof_M_ (Prof_M_!moriarty@i222-150-220-89.s02.a004.ap.plala.or.jp) to #もの書き外典
22:15:18 <Kannna> 群像劇だとしても、そういう群像劇……
22:15:53 <Kannna> うん、いわゆるファミリードラマみたいな、家族のドラマと、そのご近所さんとか、職場の同僚とかではなく
22:17:12 <Kannna> つまり、家族間関係の内閉域がメインで、背景にご近所などが配置される構図のドラマではなく。
22:18:18 ! Prof_M (Ping timeout: 258 seconds)
22:18:22 <Kannna> うーん、やっぱり「母娘三代と地域住民」との群像劇って言い方かなぁ。なんか、しっくりこないんですけど、さしあたりの仮まとめでは。
22:22:31 <asahiya_and> なんというか、3人の家族が中心の話ではありますが、先に挙げられたような3筋の中心人物をまとめる関係が家族だっただけというか
22:22:35 ! meltdown (Quit: 皆様に「砂漠の風」のあらんことを)
22:22:47 <Kannna> はい
22:23:21 <asahiya_and> 家族としての確執とかはありそうですけど、「家族の物語らしいアレコレ」は埒外っぽいですな
22:24:05 <Kannna> 祖母は、海女クラブってのの会長を長くやってて、漁協の会長や、観光協会の会長にも、場合によっては、かなり強く出れるんです。
22:24:20 <asahiya_and> うわあ
22:24:28 + Prof_M (Prof_M!moriarty@i220-99-244-90.s02.a004.ap.plala.or.jp) to #もの書き外典
22:24:29 <Kannna> 海女は気性が荒い、みたいな話になってましてね(笑
22:25:15 <asahiya_and> ほほう
22:25:34 <Kannna> で、海女クラブてのの海女さんたちってのが、祖母の内に、いつも出入りが気ままな感じなわけ(笑
22:25:38 <Kannna> 挨拶はするし、
22:25:46 ! Prof_M_ (Ping timeout: 265 seconds)
22:25:53 <Kannna> 手土産に酒瓶とかは持ってくるんだけど(笑
22:26:41 <Kannna> 後、まだ要領よくまとめられそうにないんで、避けてたんだけど。主人公のアイドル活動ってのが、深く、絡んでくるんだ。
22:27:01 <Kannna> 母そ祖母の確執とか、家出とかも、
22:27:34 <Kannna> 母が主人公と同世代だった頃、アイドルに憧れて、テレビのスカウト番組に出演するために上京って話で。
22:28:05 <Kannna> 実は、ドラマのウリもこの辺なんで、この辺の話の方が有名かもしれないですぅ。
22:29:05 <asahiya_and> ははあ……
22:32:01 <Kannna> 親友と2人で地元アイドルってのを初めて、
22:32:10 + mikeyama (mikeyama!mikeyama@pd38028f0.nigtnt01.ap.so-net.ne.jp) to #もの書き外典
22:32:41 <asahiya_and> ローカルアイドルですかw
22:32:50 <Kannna> うん
22:33:13 <Kannna> 主人公は、東京生まれなんだけど、東京ではクラスでシカトとかされて暗い奴だった
22:33:45 <Kannna> で、夏休みに、わけありの里帰りして「海女さんやりたい」とか言って、そのまま転校しちゃうのね。
22:34:34 <Kannna> 母は、離婚届を郵送(実は、その辺の事もあって、「多分、祖母危篤はウソかなぁ」とか思いつつ、24年ぶりの里帰り。
22:34:47 <Kannna> だから、
22:34:55 <asahiya_and> あ、そこまで……
22:34:59 <Kannna> スカウトされた後は、再上京になるんだけど。
22:35:45 <Kannna> 地元アイドル潮騒のメモリーズで、可愛い方って呼ばれる相方な親友は、間が悪く家族問題がおきて、
22:36:38 <Kannna> 「訛ってる方」って呼ばれる、主人公だけが、AKBをイメージソースにした架空アイドルグループの妹分って設定のグループに加盟。
22:36:53 <Kannna> この辺が「東京編」とか呼ばれてる、中盤のメインになります。
22:38:20 <asahiya_and> 海女さんがなぜアイドルってすごい気になるんですけど
22:38:49 <asahiya_and> そこが上手く行ってるからこその評価でしょうし、きになるすなあ
22:39:38 <Kannna> 物語の初期状況で、北三陸市(架空)が、不況で、海女クラブのメンバーも高齢化してたんで、観光客誘致力が落ちてた。
22:40:15 <Kannna> そこで、「危篤」のウソメールも、母を若手の海女として勧誘しようって、観光協会ぐるみの陰謀(笑)があったんだけど、
22:40:33 <Kannna> 祖母と確執のある母は、じょーだんじゃないヨ!!と
22:41:08 <Kannna> そこで、主人公が「海女さんやりてぇ♪」って言いだして。「あんた、私の嫌いなもんばかり好きになんないでよ」と(笑
22:41:32 <Kannna> ゴタゴタはあったんだけど、海女クラブ待望の数十年ぶりの若手デビューで
22:42:00 <Kannna> 観光協会のHPに主人公が海女さんやる動画がアップされて、ファンがつく、
22:42:53 <Kannna> そこに、アイドル志望だった親友の目論見とか、観光協会のさらなる野望(笑)とかが絡んで、地元アイドル、潮騒のメモリーズ誕生、と。
22:43:01 <Kannna> そーゆー展開です。
22:43:16 <asahiya_and> なるほど、だから海女兼PR担当(≒アイドル)と……
22:43:23 <Kannna> はい
22:43:47 <Kannna> 母は内心おだやかでないわけ、アイドルに挫折した経歴あるから。
22:44:00 <asahiya_and> 母親の口振りからして、祖母を通して海女に憧れなければ、アイドルにならなかったのではないかなあw
22:44:24 <asahiya_and> 紆余曲折もいいとこですけど、物語の妙がある感じが
22:44:27 <Kannna> この母が、小泉今日子さんで、面白いのね♪
22:45:00 <asahiya_and> ナンデスト
22:45:07 <asahiya_and> へー……
22:45:47 <Kannna> や、主人公の能年玲奈さんも、祖母の宮本信子さんも、面白いんですけどネ。
22:46:45 <Kannna> 見習いアイドル時代の主人公が、付き人になる、有名女優の役で、薬師丸ひろ子さんも出演してます。
22:50:52 + aba[hp]0 (aba[hp]0!aba@softbank126045142098.bbtec.net) to #もの書き外典
22:51:44 + aba[AWAY0 (aba[AWAY0!aba@softbank126045142098.bbtec.net) to #もの書き外典
22:52:55 ! aba[hp] (Ping timeout: 252 seconds)
22:53:36 ! aba[AWAY] (Ping timeout: 245 seconds)
22:58:35 <asahiya_and> 配役がっw
22:58:52 <Kannna> 気になるでしょぅ(笑
22:59:46 <Kannna> 小泉今日子さん(が演じるキャラ)と、薬師丸さん(が演じるキャラ)の間にもスゴイ因縁があって、
23:00:00 <Kannna> それが中盤から終盤にかけて、盛り上がるんです♪
23:00:06 aba[AWAY0 -> aba[AWAY]
23:03:07 + Prof_M_ (Prof_M_!moriarty@i222-150-220-197.s02.a004.ap.plala.or.jp) to #もの書き外典
23:04:55 ! Prof_M (Ping timeout: 265 seconds)
23:09:03 ! Pikoyan (Quit: See you...)
23:12:10 ! seiryuu_ (Ping timeout: 265 seconds)
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23:13:30 ! Prof_M_ (Ping timeout: 258 seconds)
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23:54:32 _17_Elza -> ash_